僕はやっぱり、ロックンロールは人間臭いのが好きです。
世の中にはいろんな音楽があって、その中には、例えばクラブ・ミュージックってのがあるよね。
歌がなくたって、キラキラの電子音とおなかに響く低音のビートで、気がついたら体が動いちゃってるような音楽。
それはそれで素晴らしいものだし、僕もそういう音楽、好きです。
でも、nothingmanの『夜をあける』はそうではなくて、気がついたら涙が流れてしまってるような音楽なんです。
全7曲、30分弱。
メロディー、音の波打つ感じ、歌声の揺れ。
その全部に、nothingmanというバンドのもつ「人間臭さ」が現れているなあと、初めて聴いたときに感じました。
エモい、エモーショナル、なんて言葉がありますが、このアルバムはまさにエモーショナルな一枚であって、なんでかと言えばそこにnothingmanの人間性がにじみ出ているからです。
ゆっくり聴いて、歌詞に目をやれば、きっと伝わるものがあるはず。
人間が作った人間臭い音楽の中にこそ、「エモい」匂いがしてくるのだと、僕は思っています。
だから、僕はやっぱり、ロックンロールは人間臭いのが好きです。
nothingman/夜をあける
01.あたらしいあなた
02.スローモーション
03.music
04.声
05.レイニー
06.そばにいたい
07.夢の続き
スローモーション/nothingman
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