2014年12月20日土曜日

HELLO GOODBYE DESTINATION





さよならiGO。




というわけで、iGO改名前の最後のワンマンにでかけてきました。
ひさーーーーーーしぶりのiGO。





別に何かあって間を空けていたわけじゃないんだけど、静岡から名古屋に戻ってきてからはなんとなくライブハウスそのものに行くことが少なくなっていて。
頻繁に(なんなら毎回くらい)遊びに行っていたiGOのライブも、ぜんぜん行かなくなっていました。
静岡に住んでいたときは毎週末高速飛び乗って遊びにきてたのに、なんか不思議だけど。




久しぶりに遊びに行ったら、当時のメンバーがいっぱいいて、すごくなつかしい気持ちになったなあ。
ずいぶん顔を出してなかったくせに、最前列に引っぱっていかれて、そのままわーっと踊ってしまった。やっぱりiGOはすごいです。めちゃくちゃかっこいいもん。


久しぶりのフロアで「同窓会みたい」って言ってたヤツがいたけど、本当にそんな感じ。
アカネヤさんのギターストラップとかハックフィンの照明とか、なぜかそんなものに無性に懐かしさを覚えたりしながら、『ナンバー』聴いたらちょっと泣けてきたりして。
いろいろあったけど、iGOの音楽とライブは、僕にとっては遅めにやってきた青春そのものだったんだなーと思います。





そんなiGOは心機一転改名ということで、「iGO」としての活動はもうおしまい。
次の活動に期待しつつも、やっぱりさみしいもんです。
最近ライブも見ていなかったけど、なんだかんだですんごく「iGO」ってバンドに愛着があったんだな。


大学生の頃に最初に聴いたアルバムに入ってた「パーフェクトリバティーボックス」って曲、当時から大好きだったけど、今日久しぶりに聴いて、今聴く方がいいなって思いました。もうライブで聴けるのは今日が最後だったかもなあ。






しがないロッカーのショウで
マイノリティーが騒ぐ
零れたジンジャーエールで
拙いステップが弾む

10年前から着てるくたびれた
バンドTに誰も反応しなくても
時が流れて景色が変わっても
いつまでもエイトビートで揺れていたい








そういえば、今日は数年ぶりにiGOTシャツを着ました。

さよならiGO、よろしくVSMYBLUES。

2014年10月21日火曜日

みらいについて

みらいについて/TWO FOUR



誰にもばれないように
静かに僕は歌うよ
みらいについて

音楽で溢れる部屋で
コーヒーの湯気につつまれ
光と戯れ

週末にレコ屋流して
新譜のジャケを馬鹿にして
胸を焦がして

ショッピングモールでお茶して
読みかけの本でも読んで
しおりを挟んで

それから また
夜が降りてきて

そしたら また
煌めきのワンダーランド

そんなふうに
うまくいくはずさ
そんなふうに

そんなふうに
なぁ バカみたいだろ

それが僕らの
みらいについて
みらいについて
みらいについて
みらいについて

そうさ 新しいマイクのむこう
ケーブルのトンネル抜けて君の所へ

それが僕らの
みらいについて
みらいについて
みらいについて
みらいについて

またここで会おうぜ



/*/



いつものようにTWOFOURを聴いていて、ふと裏ジャケを見たら、リリースがちょうど2年前の今日でした。


2年間聴き続けてきて、最近この曲がとても、実は今までで一番、ぴったりしっくりきてます。

好きなバンドの好きな曲が、自分にぴったりしっくりきてるって感じられること、これは僕にとって本当に宝物のような感覚。


自分のことすらわからなかったりすることが多いなか、これ。この感覚。
大切だと思うんだよなあ。







みらいについて について




2014年10月16日木曜日

最近のぼくら / アナログフィッシュ

💿 最近のぼくら / アナログフィッシュ


アナログフィッシュの新しいアルバム。

『荒野 / On the Wild Side』『NEWCLEAR』とディープな作品をつづけて出してきて、今回の『最近のぼくら』。

まさにタイトルの通り、ここ数年のアナログフィッシュの集大成という感じで、完成された雰囲気がたまんないです。




最近の下岡さんは、何気にシビアなメッセージを、エレクトロなビートにのせて、とにかく繰り返したたきこんでくるイメージ。

エレクトロの楽しみ方はあまり知らない(というか得意ではない)けど、アナログフィッシュのフィルタを通すといい塩梅。音とフレーズの繰り返しが、気がつくと一曲の間でふわっとひとつの空気になってます。





この曲もすごくいい。
前作『抱きしめて』の続編なのかな、とか勝手に妄想して聴いてます。


『Nightfever』 最初の一回は突然はいってくる女の人のボーカルにどきっとさせられて、2回目以降は混ざりあう声にすーっと沈んでゆく感じ。




一曲一曲たまらない出来だけど、なにより一枚通して聴いた時の塊感がすばらしーです。

シンセがひゅんひゅん鳴って、エレクトロもヒップホップも混じってるけど、どの曲もまちがいなくアナログフィッシュで、『最近のぼくら』。






この空気、たまらん。

夜、街、グレー、ちょっとだけ見える光、肌ざむさ、距離感。

いいアルバム出したなあ。







最近のぼくら について


2014年9月17日水曜日

「916」と「中学パワー」

『916』について

916、つまり本日9月16日はthe pillowsの誕生日だったりします。
今年で25周年。自分の歳とそんなに変わらん。
そんなおっちゃんたちがやってるthe pillowsというバンドがずっと大好きで、誕生日ってこともあり、今日は一日ピロウズばっか聴いてました。

出勤のときに聴いた『LITTLE BUSTERS』
帰り道に聴いた『RUNNERS HIGH』
ランニング中に聴いた『HAPPY BIVOUAC』

どれもいままで僕の背中を押してきてくれた音楽ばっかりで、いまもまだ一線で(低空飛行なのかもしれんけど)面白くてカッコイイ音楽を作りつづけるピロウズは、やっぱりすごい。

ヒロトとマーシーが僕にとっての神様なら、ピロウズ、山中さわおは僕にとっての英雄。



『中学パワー』について

話は変わってタイトルの「中学パワー」とは。

マキシマムザホルモンでギターと歌をやってるマキシマムザ亮君が、ずいぶん昔にホルモンのHPに載ってたコラムで書いていた言葉です。

ピロウズ聴いててふと思い出して、検索したらまだ記事が残ってたよ。

 亮君と「中学パワー」の巻 (2000年3月11日)

引用するに、

"音楽や映画や漫画とかいろいろいいものを味わうと
だれでも普通に「いいねー」って思うけど
そのもう1つ上の感情ってあるわな。


「うぉぉぉぉぉおぉぉぉお!!」ってやつ。
その感情を俺は
「中学パワー」と呼んでいる。
中学生時代はそのパワーの連続だった。
いまでもイカしたものに触れると「中学パワー」が出てくる。
"

これが「中学パワー」の定義らしい。笑
実にマキシマムザ亮君らしく、気持ちよくて好きな言葉なんだけど、自分はと言えば、この中学パワーが薄まってる気がするのです。

仕方ない、といえば仕方ないかもしれないんだけど。

社会人、しかも普通の会社員になって、仕事の毎日を過ごしていく。
楽しい休日でさえも、おっきな繰り返しの中ではその輪っかにとりこまれちゃうような感じもあったり。

きっとそういう生活のなかで大事になってくるのは、この「中学パワー」なんじゃないかなと思っています。(言うまでもなく仕事は大事だけどね)

少なくとも今日は一日、ピロウズの曲の数々に「中学パワー」をビシビシ感じておりました。やっぱりかっこよくて、あこがれで、聴くたびにうおおおおってなるからね。





実は最近は意図していろんなモノに手を出して、「中学パワー」を高めようとチャレンジしたりしています。あれもしたい、これもしたい、の気持ちを大切に。




というわけで、「916」と「中学パワー」に物思う夜でした。
あなたの「中学パワー」は、なんですか?




さんざんピロウズとホルモンのことを書いておいて、フラカンを貼る。
『深夜高速』、まさに「中学パワー」まみれです。

2014年9月16日火曜日

りんご音楽祭でアップルアップル 2014

いってきましたりんご音楽祭2014
夏の終わりの夏フェスでございます。

一昨年の5月にぽんちょさんに拉致されて以来、2年ぶり2度目のりんごでした◎

朝イチ集合。寝坊してごめんなさい。
前回は日帰りで一日参加だったけど、今回はまる二日間りんごを満喫!
天気もずっと良かったし、歩きっぱなしで脚はパンパンにはなれどめちゃくちゃ気持ちいい2DAYSでした◎

アルプス公園到着
とりあえずグラスを乾かしなどしつつ
音楽にひたる!
 特にこれは絶対見よう!!などと意気込んでいったバンドとかはなかったので、お酒飲んだりお昼寝したりしながら演奏をいろいろつまみ食い。

1日めは三宅洋平さん、moools、Poralis、Dachambo、Cro-magnon、トクマルシューゴ、ピラミッドなんかを見たのかな。途中で寝たり意識をなくしたりしていたので記憶はとぎれとぎれになっております。
ダチャンボとクロマニヨンはライブ初めてみたんだけど、とってもパワフルな演奏でお酒とベストマッチでした!

でも1日めベストアクトはわさびステージのトリのフジロッ久(仮)、だな!

全体のスケジュール押し&転換のびまくりでステージの音出しが途中NGになってしまったんだけど、ライブは止まらなかった!お客さんもバンドもトビまくりで最高◎


  カッチョイイ背中!!!


/*/

そんな感じで1日めは終わり、その夜はうまれてはじめてのゲストハウスで夜を明かしました。2段ベッドも初めてで、なんか合宿みたいで楽しかった〜。

きとぅーさんと喜多さんにラーメンやそばをつくってもらい
僕といっぺいさんは洗い物担当
いいお宿でした

/*/

そして二日目。
ゆったり感に磨きがかかりつつも、朝からいたのでいろいろ見れました。

choriさん、MOROHA、ハナレグミ、チャランポランタン、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER、KINGDAM AFROCKS、クリトリックリスにZAZEN BOYS。

MOROHAがめちゃくちゃかっこよくて名曲『恩学』に涙あふれたり、ハナレグミの『さよならCOLOR』の永積ボイスに心ふるわされたり、サントリー『山崎』に喉をやられたりしたものの、やっぱり最後のザゼンボーイズがすごすぎました。


ものすっごい技と、爆発するエモーションの完璧な同居。
4人のバンドが完全にひとつの生き物になっていて、あまりのすごさに思わず笑いがでました。
向井秀徳がタクトを振ると、見事に、本当に見事にバンドがカタチを変えるの。
ギターもベースもドラムもとんでもなくうまいしとても個性的な演奏をしているのに、その真ん中に向井秀徳が立っていると、それだけでもうひとつの塊にしか見えない。

ライブを見るのはじめてだったけど、すっかりバッサリ、切り倒されました。
研ぎすまされてて、美しい。日本刀みたいなバンドだ、本当に。



というわけでザゼンボーイズに頭をふわっとさせられたまま、僕の二日間は終わりました。
中だるみはし放題だったけど、最後が衝撃的すぎてなんだかんだバランスがとてもよかったなあ。笑


/*/


前回も思ったけど、エリアの広さも出てるバンドもちょうどいいです、りんご。
また来年も行きたい!





SPECIALTHANKS

きたさん ずっと運転ありがとうございました
きとぅーさん おいしい麺類をありがとうございました
ぺーさん&わっさん 送ってもらったのに寝てしまい申し訳ございません
会社のみなさん 理由も言わない僕にこころよく翌日の有給休暇をいただきありがとうございました

アップルアップル!

2014年8月31日日曜日

Live世界の砂場から vol.28

砂場は本当に優しいバンド。
砂場はまちがいなくあったかいバンド。
でもやっぱり、優しいやあったかいって言葉だけではくくれないバンド。



昨晩は今池の得三に砂場の企画・Live世界の砂場からに遊びに行ってきました。
東京のチーナと北海道のame full orchestra、と砂場


ナツキさんの歌、ひさしぶりに聴いたんだけど、やっぱり砂場はめちゃくちゃ良いバンド。
カッコつけてるだけだと絶対、あの格好良さは出ないと思います。

砂場の音を前にすると、なんとも素直に、音楽が自分にすとんと落ちてくる感覚があって。
接する部分の表層一枚目をはがした上でぶつかってくるあの感じ、ちょっとざらついてるからこそしみ込んでくるんす。

シンプルなスリーピースのサウンド、詞のセンス、ぜんぶぴったりで大好き。
それにナツキさんの歌声、サムクックも真っ青なんだよ。
あの情緒はほかのバンドにはなかなか出せないよなー。


とほめ殺しですが、ホントに素敵なバンドなんす、砂場。
レコ発のツアーやらワンマンやらといろいろ決まってるみたいなので、また遊びに行きたいなあ。






ひとりきりでうたううた

この曲、最高。

2014年8月25日月曜日

アナーキーインザ鶴舞<フジロッ久(仮)とヤング>

見てきましたフジロッ久(仮)とヤング。
変わった名前だけど、バンドです、両方。

フジロッ久(仮)は東京で、ヤングは伊豆。
両方ともはじめて見たんだけど、見終わって満足感でいっぱいです◎







フジロッ久(仮)といえば日本語パンクが好きならばどこかで目にしたことがあるであろうスーパーキャッチーなバンド名を持ってるバンド。
僕も例に漏れずレコード屋さんのポスターや折り込みのフライヤーなんかで名前はちらほら見たことがありました。

ライブは一度も見たことがなかったのだけど、最近すごく仲良くなったRelaxin' Journey!のまゆこさんが「あきやまくんは絶対好きだと思う!!」と熱烈に勧めてくださったこともあり、今回遊びに行く運びに。
(まゆこさんは僕のTwitterのしょうもない#nowplayingのツイートをチェックして、どんぴしゃなヤツを勧めてくれたのです。多謝。)


CD聴いた時点でめちゃくちゃ良いバンドなのはわかってたけど、ライブをみたら案の定めちゃくちゃ良くて、とっても楽しかったです◎


たまんないよねー、この汗くささ!!
こうやって大手を振ってはずかしいことを叫ぶバンドが一番好きなんす。
全身と全霊を使ってうまれる表現の中に説得力が出てくるんじゃないかと思うから。

僕は日本語ロックをやってるサンボマスターってバンドが大好きなんだけど、フジロッ久(仮)からは勝手に同じ匂いを感じました。
パンクのスピリットに気持ちいいメロディーを乗せる構図も似てる(彼らはポップス、サンボマスターはソウルやブルースのメロディーだけれど)と思ったし、なによりすげー説得力をもってるところが。24時間TVって実はあんまり好きじゃないけど、サンボの山口さんが曲のなかで「愛は地球を救う」って歌ったら信じるもんな。

わりと当たり前のことかもしれないけど、歌詞にのるどんなメッセージも表現する人次第で重くも軽くもなるから、結局のところこういうのが一番強いと思うんです。少なくとも僕の中では。
伝えたいと思ってるんだなというのが伝わると、伝わる。
そういう意味ではフジロッ久(仮)は理想的な表現をやってるバンドなんだよ。
直接見たらよーくわかりました。また近いうち、見たい。



ほんで、ヤング

ヤングは前にやっていた乍東十四雄っていうバンドをたまたま名古屋で見たことがあったんだけど、名前が変わってからは一度も直接見たことがなく。
フジロッ久があまりにもすばらしいライブをしていたから、このあとにやるのは正直キツいんじぇねえかなーとか思ってたんだけど、そんなこと考えたのが失礼なくらい本当に素敵なライブでした。



この曲、まじで楽しかったなあ。最高。

爽やかでやさしいポップスなんだけど、曲がハッピーさに溢れているからなのか多幸感がボディーブローのようにじわじわ聴いてきて、最終的には踊らざるを得なくなるっていうものすごい人たち。ウソみたいに笑顔になってしまった◎




リフのひとつひとつがめっちゃいいんだよなー。


…ていうかこのPV初めてみたんだけどめちゃくちゃかわいいっすね。
なにこれ。やばいな。

それはさておきヤーマンボーイさいきさんの好トスもありものすごく盛り上がって、最後にはみなさんで集合写真まで撮らせていただきました。すごく幸せな時間だった!
来月伊豆でその名もイズヤングフェスというフェスもやるらしいので、ぜひ行ってみたいです。超楽しそう。










でも今夜のライブ、なによりハポンでやったのがよかったのかもなあ。

あそこにはステージっていうものがないから、一番壁が取り払われていて、この2バンドにぴったりだった気がします。見上げることも距離を感じることもなくて。




フジ久の藤原さんがアナーキーアナーキー言ってましたね。
anarchyって言ったら、ピストルズも歌ってる無政府状態のこと。
パンクの枕詞みたいなもんだけど、政府がなくなった無秩序な状態で、なんかもうわけわかんなくなっちゃった感じ。


現代のニッポンでアナーキーを感じられるのは、もしかしたらライブハウスの中なのかもしれないっすね。とにかくハッピーなヤツだけれど。

2014年7月10日木曜日

遠藤賢司「ニューアルバム「恋の歌」発売記念ライブ」@今池得三




エンケンこと遠藤賢司さんのライブを見てきました。
ステージにひとりの弾き語りライブ。
エンケンさんは今年デビュー45周年、御年67歳。
『20世紀少年』の主人公ケンヂのモデルになったことでも有名。

そんなエンケンさんの歌と僕が出会ったのは大学1年生のときで、大学の先輩である永井さんが貸してくれた『満足できるかな』という71年のCDがはじまり。
永井さんにはヒップホップからフォークソングまで本当にいろんな音楽を教えてもらって、未だに僕が聴く音楽は先輩由来のものが多いです。
直接言うのは恥ずかしいのでいやですが、感謝してもしきれんなー。


初めて聴いた時、オリジナリティーの塊みたいな人だな、と思いました。

僕の頭の中ではレコードの中・若い時のトガりまくったエンケンさんのまま。
ライブを見に行くことになって、おじいちゃんになった彼はどんな人なんだろうと楽しみにしていたんです。

そして今日。
実際に見る67歳のエンケンさんは、説教臭くなるわけでもなく、丸まるわけでもなく、枯れるわけでもない、頭の中にいたエンケンさんそのままの、火の玉みたいな人でした。



歌も演奏も言葉もめちゃくちゃかっこ良かったです。

掌でネックを抱きしめるみたいにギターを弾いて、台風みたいなブルースハープを鳴らす。
ボディーが中から爆ぜるんじゃないかと思うような爆音を出したかと思えば、サウンドホールから水が溢れるみたいな優しいフレーズがでてくる。

一曲ピアノの弾き語りもあったんだけど、冗談抜きで今までみたすべての演奏の中で一番美しい音でした。座って聴いていて思わず身震い。




デビューして45周年。45年って正直想像もつかないけど、それだけ続けていたら普通もっといろいろ均一化しちゃうような気がします。
でもエンケンさんにはその感じが全くなかった。全部新しい。


MCで

「常に自分がいまやりたいと思ったことをやりたい。そうじゃないと自分が感動できない。自分が感動できなかったら聴いている人にも伝わらない。いま演った『カレーライス』、前聴いた時と弾き方が違うと思った方もいると思うけど、10年後またここでやるときにはまた違う弾き方をしているはず。それが僕の純音楽。」

というようなことをサラッと仰っていて、なんてカッコイイおじいちゃんなんだと思いました。



そんなエンケンさんが45年目に作った『恋の歌』というアルバム。
再デビューのつもりでギター一本、一発撮りだそうです。


67歳のおじいちゃんがこんなタイトルのレコードを作ったということだけで既にカッコイイ。
聴くの、すごく楽しみです。
アルバムのタイトルにもなっている『恋の歌』という曲もライブでやってくれたけど、10分以上ある長ーい曲があっという間に感じられる、素敵で熱い曲でした。









ライブの記憶なんてずいぶんふわっとしたもので、そのとき思ったことや感じたこと、どんな曲でどんなことを歌ってたのか、一緒に飲んだお酒のこと、歌ってる人の表情、割とすぐに記憶からなくなるようなもんです。
だけども今夜のエンケンさんはあまりに素敵すぎて忘れたくなく、たまのブログ更新と相成りました。いやーいい夜でした。機会があればまた直接聴きたいです、うん。



2014年5月14日水曜日

ステップ/DinnerSet

ステップ/DinnerSet




ひさしぶりにBloggerを開いてみました。

さて、ここ数日はこのCDばっかり聴いております。
Dinner Setの『ステップ』!

ブラジルコーヒーであったレコ発にもお邪魔してきたんだけど、やっぱりいいなあディナーセット。
ひさびさにライブみて本気で感動しました。
初めて遊びに行ったのは割と最近だけど、それからもうずっと虜です。

うちに帰ってきてさっそく聴いてみたんだけど、とっても面白い出来。
前作の『アイサツ』もすばらしかったけど、ピースフルなおもちゃ箱感はそのままに、今回は曲や音のアレンジをチープでジャンクな感じに振っていて、それがまたいーい塩梅になってます。
歌詞カード(印字もめっちゃ凝ってる便箋仕様!)を読むと結構シビアなフレーズも多いんだけど、楽しく聴かせちゃう雰囲気作りはさすがだー。

のびさん、ワンマンではしきりに続けていくことの大変さについて話していたけど、こういうバンドはずっと続けていってほしいなと思います。あんな素敵なライブが出来るバンドはあんまりないもんな。ほんとにね。