2015年7月10日金曜日

フ ェ ネ ス テ ィ カ / レミ街

フ ェ ネ ス テ ィ カ / レミ街



ジャケットもとても素敵な、レミ街の『フ ェ ネ ス テ ィ カ 』。
『フェネスティカ』じゃなくて『フ ェ ネ ス テ ィ カ』が正式なタイトルだそうです。なんでだろう。



今日は朝からすきまを縫って聴いていて、帰ってきてから初めて通して2周。
レミ街、やっぱりめちゃくちゃ良い。


カラフルなジャケットは、曲のイメージから絵に起こしたのかなあって感じるくらい(実際そうなのかも)、音の行ったり来たり、重なりがまず単純に楽しい。


音の雰囲気とかすごく洗練されてるし、ただただ完成度の高さに唸るばかりなんだけど、アコギの音とかパーカッションの鳴りとかが妙に生っぽいときがあって、ムショーに瑞々しい。機械的に聞こえるなって感じたキーボードの音が、その矢先に揺らぎを見せたり。
そういう、節々に感じる人間くささみたいなもの、すごく魅力的だなあと思います。
聞き手の勝手なこだわりか妄想みたいなものだけど、それでものすごく鮮やかになったりするものだから。


『 フ ェ ネ ス テ ィ カ 』っていう作品はそのへんの混ざり方が最高だなーと、まだちょろっとしか聴いていないうちから、そう思ってます。
聴くたびに面白い発見がありそう。



/*/



あと、『インタールード』という曲の詞が、めちゃいい。

いつもそう思う 夕暮れの鐘が美しい今日の
はじまりなんだ 口から夜があふれ 君を呼ぶ

いつもそう思う 僕ら正直すぎて独りぼっちなんだ
午前3時からでかけよう やがてのぼる太陽にそなえ

毎日の祈りが それだけを望んだら
ああ そこにはもう 嘘はなかったよ



/*/





フ ェ ネ ス テ ィ カ / レミ街 について


2015年6月4日木曜日

ボトムオブザワールド / eastern youth

ボトムオブザワールド / eastern youth


入ってる要素全部が鮮烈で、聴くたびにドキリとする。

本当にすごい作品。

これから何回聴いても消化しきれる気がしないし、
耳から入ってきた曲が、腹ん中でグルングルンと回り続けている感じです。
こういう感覚がある作品は、ずっと聴き続けるんだと思うなぁ。



/*/


一曲目、『街の底』のショッパナから凄すぎる。


クソ湿った駅前の風
赤く錆びてから黒くなった
今日も咲き継いだブルースの花
散り損なったブルースの仇
泣きたい瞬間に涙は出るか?
冗談めかして口笛吹いて
追って来る影を路地裏で巻く
逃げ切れるつもりで走り出して



そして朝
何度も入れ替わる絶望と希望
音も無く去りゆく日々
黄昏の花と夢
街の底 人間達
彷徨っている 彷徨っている 彷徨っている
街の底 人間達
生きている 生きている 生きている



さらりと書ける詞じゃないし、そのときの心境に思いを巡らせながら聴くと、鳥肌が立つ。
そして、それを受けてか受けずか、最後の『万雷の拍手』の詞もすさまじい。

いつか見た風景と熱狂が
脳裏に食い込んでくる
目に見えず触れられぬものたちが
身体に染み込んでゆく
 
いつか来た道
遠く果てしなく
いつか行く道
遠く果てしなく
万雷の拍手
遠く果てしなく
灰が降りしきる
遠く果てしなく

からだの芯がゆれます。


/*/


ボトムオブザワールドについて

2015年5月12日火曜日

サンボマスターとキミ/サンボマスター

サンボマスターとキミ/サンボマスター


本日リリースのサンボマスターデビュー15周年盤。
15年前から同じ芯を持ったまま、この人たちはどんどん新しくなっていくなあ、と一周めを聞きながら考えていたところ。


そういえば、10年以上前にはじめて聞いたサンボマスターのCDは、『新しき日本語ロックの道と光』というタイトルでした。このCD、今聞いても鳥肌立つくらいかっこいい。
ファーストアルバムのころから、新しくあろうとしてたんだなー。

今回のアルバムも(15年続けてもひとところに留まるわけもなく)歌モノの枠もあっさり飛び越えて、笑ってしまうくらい次のステージに行ってます。

ちゃんと聴くの、まだこれからなんだけどな。
アレンジとか明らかに変だし、既に愛おしい。


/*/


思えば飽きっぽい自分が、10年以上も聞き続けてるバンドはあんまりないです。
初期のササクレたった日本語ロックも、ずいぶんと丸くなってクサいラブ&ピースな歌詞を詰め込むようになった最近の曲も、歌の底に流れてる恥ずかしさが大好き。
やっぱり日本語で、なるべく恥ずかしいやつがいいよ。
音楽にのせないと恥ずかしくて聴けないようなやつ。


/*/


この10年でサンボマスターに教えてもらった音楽もたくさん。

最初はバディーマイルスから。
ぜんぜんCDが見つからなくて、レコード屋さんを何件もはしごした思い出。

ギルスコットヘロン、アレサフランクリン、ソロモンバーク、ダニーハサウェイ、インプレッションズ。
アイズレーブラザーズ、スライ&ファミリーストーン、ファンカデリック。
ジミヘンドリクス、ニールヤング、ボブディラン、ローリングストーンズ、フー、オールマンブラザーズ。
ドナルドバード、ジョーヒューストン、オーネットコールマン、マイルスデイビス、キャノンボールアダレイ。
イースタンユース、真心ブラザース。岡林信康やRCサクセションも。
数え切れないけど、ほかにもいっぱい。

音楽にぜんぜん詳しくない僕にとってはギターの山口さんのブログが教科書で、聴いたことのないバンドの名前を見つけるたびにレコード屋さんに走ってました。(これは今でも)
『美しき人間の日々』みたいな音楽を作る人のルーツを、どうしても知りたかった。



/*/



15年バンドを続けるってすごいことだと思うけど、まだまだこの人たちの作る曲を聴いてみたい、と、2周めの『サンボマスターとキミ』を聴きながら思う次第です。




・・・しかし、タイトルダサいなあ。笑



サンボマスターとキミ について




2015年1月15日木曜日

2014年よく聴いたレコードの話

2013年の年末に書いた日記

>なんだかあっという間な気がしますが(毎年)、今年も暮れです。
>毎年恒例よく聴いたお気に入りアルバムまとめ。
>今年はCDもレコードもあんまり買わなかったなーと思うんだけど、
>ちゃくちゃくとCDの置き場がなくなっていっております。これは、引っ越しか…


とか書いてありましたが、
2014年に至っては年も明けて1月も半ばです。
相変わらずCDもレコードも少しづつ増え、部屋はせまくなる一方。
前進したのかどうなのかなんとも見えづらい一年でしたが、Walkin' on the spiralってなもんで、螺旋階段のようにちょっとでも上昇していたら良いなあと思う年始であります。



2014年、何を聴いていたかな、俺。
と思ってiTunesを見て振り返ってみたらこんな感じでした。


『光のなかに立っていてね』 / 銀杏BOYZ
2014年の年明けは、銀杏の新しいアルバムをいっぱい聴きました。
前のアルバムと全然ちがうやんけー!とも思ったけど、そりゃ10年近く経てば変わるのも当たり前で、ドギツい色彩の絵本みたいなこのアルバムも、とても好きになったな〜。

『Rainbow After Rainfall』 / Rainbow


TWOFOURは、もう殿堂入りなのだけど、ずーっと聴くたびわくわくさせられるバンドで。
Rainbow名義のこのアルバム(といっても1トラックしか入っていないので文字通りシングルなのかな)もめちゃくちゃ面白いんだなあ。1時間以上ある曲だけど、通して聴いてもぶつ切りで聴いても、最高。音の粒と恍惚感。


『ステップ』 / Dinner Set

ちょうどこのエントリを書いている日に、まさかの解散の話が聞こえてきたのですが、とりあえず撤回されたようで胸を撫で下ろしております。
このフィーリングを出せるのはディナーセットしかいないので、無理にとは言えないがずっと曲を鳴らしててほしい。まじで。あなたがたしか居ないんですってば。


『ニューユタカ』 /  フジロッ久(仮)


今年の大きな出会いのひとつ、フジロッ久(仮)。
まゆこさん(relaxin' Journey!)に「君は絶対気に入ると思うよ!」って熱く教えてもらって、本当にドンピシャだったバンドです。
今年のりんご音楽祭のベストアクトは彼らだったし、名古屋ハポンで見たライブ(ヤングとのツーマン!)も最高のなかの最高で、本当良い思い出になりました。
2014年はまゆこさんゆうぴいさん始め、RJの方々に非常にお世話になった年だったなあ。出会いに感謝。

『恋の歌』 / 遠藤賢司


まさかエンケンさんのライブを生でみることが出来る日がくるなんて思ってませんでした。(ちょっと大げさ)
でも、本当にそれぐらい、7月の得三で聴いたエンケンさんの唄は、言葉にならない感動にあふれておりました。御年70に迫るフォーク界のレジェンドが一発録りした『恋の歌』、すばらしい。


『THE PIER』/ くるり


くるりをしっかり聴くことなくここまで来てしまった僕ですが、やっぱり良い音楽作る人たちですね。
自由で、遊びがたくさんあって、それでいてずっしりくる、好きなアルバムになりました。意識しないうちに、すごくリピートした気がする。

『最近のぼくら』 / アナログフィッシュ


アナログフィッシュは毎年すてきなアルバムをリリースしてくれるんだけど、秋から冬がはじまる季節の変わり目にとすっと落ちてきたこの一枚。
アナログフィッシュの変わり目のようであり、いままでの集大成のようでもあり。
出してきたアルバム、全部大好きだけど、これが一番かっこいいじゃんって素直に思える傑作でした。すごい。

『朝靄』 / 砂場


ほんで、砂場ですよ。

上に書いてきたアルバム、全部宝物だけど、やっぱりこの一枚なくして2014年は語れない。
俺、たぶん自分でもびっくりするくらいナツキさんの声が好きなのでしょう、10月の頭にこのCDを買って帰ってきて、再生した1曲目の歌い出し。
「どんな未来も見えない世界で、死にたいと思うほど僕は生きている」のフレーズで、鳥肌がぶわーーーーっと立ったのを覚えてます。
ナツキさんと直接しゃべると急に不安になるようなことをぽつりとつぶやいたりするのでビビりますが笑、2015年も砂場の歌を待っています、僕は。



というわけで2014年でした。
一年に一回くらい振り返ってみるのもよいもんです。





外国の音楽も相変わらずソウルを中心に聴いとるのですが(13年の春くらいから、ソウルの歴史をたどる試み続行中)、サザンソウルの人たちの歌声が性に合いすぎてそこから先に進めておりません。笑
年末にFlash Disc Ranchでいっぱい手に入れてきたレコードも聴きたいし、積んであるCDもたくさんあるし、2015年も音楽には不自由しなさそう。


2014年はバスケ部の企画やらCAMPやらりんごやらヤダソニ忘年会やら、音楽がらみのイベントにいくつか遊びに行ってすごく楽しかったし、今年はひきこもりを治していろいろ顔出せたらな〜。


そして、できればバンドもやりたい…

そんなこんなですが、(遅すぎる年賀状代わりということで)今年もよろしくお願いいたします◎

2014年12月20日土曜日

HELLO GOODBYE DESTINATION





さよならiGO。




というわけで、iGO改名前の最後のワンマンにでかけてきました。
ひさーーーーーーしぶりのiGO。





別に何かあって間を空けていたわけじゃないんだけど、静岡から名古屋に戻ってきてからはなんとなくライブハウスそのものに行くことが少なくなっていて。
頻繁に(なんなら毎回くらい)遊びに行っていたiGOのライブも、ぜんぜん行かなくなっていました。
静岡に住んでいたときは毎週末高速飛び乗って遊びにきてたのに、なんか不思議だけど。




久しぶりに遊びに行ったら、当時のメンバーがいっぱいいて、すごくなつかしい気持ちになったなあ。
ずいぶん顔を出してなかったくせに、最前列に引っぱっていかれて、そのままわーっと踊ってしまった。やっぱりiGOはすごいです。めちゃくちゃかっこいいもん。


久しぶりのフロアで「同窓会みたい」って言ってたヤツがいたけど、本当にそんな感じ。
アカネヤさんのギターストラップとかハックフィンの照明とか、なぜかそんなものに無性に懐かしさを覚えたりしながら、『ナンバー』聴いたらちょっと泣けてきたりして。
いろいろあったけど、iGOの音楽とライブは、僕にとっては遅めにやってきた青春そのものだったんだなーと思います。





そんなiGOは心機一転改名ということで、「iGO」としての活動はもうおしまい。
次の活動に期待しつつも、やっぱりさみしいもんです。
最近ライブも見ていなかったけど、なんだかんだですんごく「iGO」ってバンドに愛着があったんだな。


大学生の頃に最初に聴いたアルバムに入ってた「パーフェクトリバティーボックス」って曲、当時から大好きだったけど、今日久しぶりに聴いて、今聴く方がいいなって思いました。もうライブで聴けるのは今日が最後だったかもなあ。






しがないロッカーのショウで
マイノリティーが騒ぐ
零れたジンジャーエールで
拙いステップが弾む

10年前から着てるくたびれた
バンドTに誰も反応しなくても
時が流れて景色が変わっても
いつまでもエイトビートで揺れていたい








そういえば、今日は数年ぶりにiGOTシャツを着ました。

さよならiGO、よろしくVSMYBLUES。

2014年10月21日火曜日

みらいについて

みらいについて/TWO FOUR



誰にもばれないように
静かに僕は歌うよ
みらいについて

音楽で溢れる部屋で
コーヒーの湯気につつまれ
光と戯れ

週末にレコ屋流して
新譜のジャケを馬鹿にして
胸を焦がして

ショッピングモールでお茶して
読みかけの本でも読んで
しおりを挟んで

それから また
夜が降りてきて

そしたら また
煌めきのワンダーランド

そんなふうに
うまくいくはずさ
そんなふうに

そんなふうに
なぁ バカみたいだろ

それが僕らの
みらいについて
みらいについて
みらいについて
みらいについて

そうさ 新しいマイクのむこう
ケーブルのトンネル抜けて君の所へ

それが僕らの
みらいについて
みらいについて
みらいについて
みらいについて

またここで会おうぜ



/*/



いつものようにTWOFOURを聴いていて、ふと裏ジャケを見たら、リリースがちょうど2年前の今日でした。


2年間聴き続けてきて、最近この曲がとても、実は今までで一番、ぴったりしっくりきてます。

好きなバンドの好きな曲が、自分にぴったりしっくりきてるって感じられること、これは僕にとって本当に宝物のような感覚。


自分のことすらわからなかったりすることが多いなか、これ。この感覚。
大切だと思うんだよなあ。







みらいについて について




2014年10月16日木曜日

最近のぼくら / アナログフィッシュ

💿 最近のぼくら / アナログフィッシュ


アナログフィッシュの新しいアルバム。

『荒野 / On the Wild Side』『NEWCLEAR』とディープな作品をつづけて出してきて、今回の『最近のぼくら』。

まさにタイトルの通り、ここ数年のアナログフィッシュの集大成という感じで、完成された雰囲気がたまんないです。




最近の下岡さんは、何気にシビアなメッセージを、エレクトロなビートにのせて、とにかく繰り返したたきこんでくるイメージ。

エレクトロの楽しみ方はあまり知らない(というか得意ではない)けど、アナログフィッシュのフィルタを通すといい塩梅。音とフレーズの繰り返しが、気がつくと一曲の間でふわっとひとつの空気になってます。





この曲もすごくいい。
前作『抱きしめて』の続編なのかな、とか勝手に妄想して聴いてます。


『Nightfever』 最初の一回は突然はいってくる女の人のボーカルにどきっとさせられて、2回目以降は混ざりあう声にすーっと沈んでゆく感じ。




一曲一曲たまらない出来だけど、なにより一枚通して聴いた時の塊感がすばらしーです。

シンセがひゅんひゅん鳴って、エレクトロもヒップホップも混じってるけど、どの曲もまちがいなくアナログフィッシュで、『最近のぼくら』。






この空気、たまらん。

夜、街、グレー、ちょっとだけ見える光、肌ざむさ、距離感。

いいアルバム出したなあ。







最近のぼくら について