2013年8月20日火曜日

『魂(ソウル)のゆくえ』を読む。 第1回

実は第0回というのを書いて以降、じわじわと読み進めて(聴き進めて)おります。
ピーターバラカン先生の『魂のゆくえ』。
夏休みは終わってしまいましたが読書感想文的なメモ。


第1回はソウルの先駆けであるゴスペルソングと、初期R&Bについて。
このあたりは40年代〜のお話になるんですが、それだけ昔だともう完全に「歴史」という感じです。面白い。

僕はゴスペルっていうとこのイメージでした。


聖歌隊。「天使にラブソングを」、見たことないんですけどこれいいな。


で、実際の人ではMahalia Jacksonが紹介されていました。もちろん初めて。

ゴスペルが宗教歌というのは別に間違った理解ではなくて、もともとは教会で歌われていた賛美歌がルーツなんだそうです。
アフリカからアメリカに連れてこられた黒人奴隷たちが、唯一の救いであったキリスト教の賛美歌を熱狂的に歌ううちに、徐々に黒人独特の要素と混ざり合うことでゴスペルができてきた、と。
この辺すげー面白いなと思いました。ひとつの音楽ができてゆくうねりの始まりという感じ。


そんで、教会発祥のある意味神聖な音楽であるゴスペルと、アメリカ南部の田舎発祥で世俗にまみれたブルースが混ざっていって、後のR&Bとか初期ソウルが出来ていったという流れみたいです。
なんかホントに世界史の勉強みたいですが。笑

そして、初期ソウルの3大偉人としてあげられていたのが、Sam Cooke,Ray Charles,James Brownのお三方。有名すぎて名前は知っていたのですが、今まで聴く機会があんまりありませんでした。

というわけで今回の読書の趣旨通り、とりあえずレコード買って聴いてみるべし◎
さっそく某黄色いレコ屋さんにいってきました。


Sam Cooke
もうね。
youtubeのサムネからイケメンです。
10代の頃からゴスペルグループに参加していた彼は、ソウルで大ヒットかまして一躍スターになったそう。歌うめーしかっこいいもんなー。
このwonderful worldって曲はなんか聴いたことあるなーと思っていたら、昔よく聴いてたウルフルズが日本語でカバーしてました。


ひさしぶりに聴いたけど名カバーですな〜。

Ray Charles
レイチャールズはゴスペルの曲にブルースの俗っぽい歌詞を載せて歌い始めた最初期の人ってことですが、たしかにこの曲のピアノはゴスペルっぽいし、最後の女の人のコーラスもそれっぽい。言われて聴いてみるとハッとします。


James Brown

通称JBもなんだかんだちゃんと聴いたことがなかったのでこれを機にベスト盤を買いました〜。40曲入りくらいで1000円。輸入盤サマサマ◎
この「Please Please Please」って曲も記事の中で取り上げられていたんだけど、この曲、歌詞が「Please Please Please.」「Don't Go,I Love you so.」の2フレーズのみ。
でもそんなこと関係なく強烈なシャウトとパフォーマンスでお客さんの心を完全に奪ってしまって、歓声が最後まで途切れることがないっていうのが圧巻。めちゃかっこいいです。うーむ。


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というわけで初期ソウル3大偉人の歌を聴いたのですが、当たり前ながらみんなとにかく歌がうまい。聞き応えがすごいっすなー。
とはいえ偉人だけあって出してるレコードの数がハンパじゃないので、とてもじゃないが聴き切れません。笑



このままだと本を読み進められないので、偉人にはお別れをして、次の時代に進んでみるとします。次章はこれまた聴いたことあるようで聴いたことのない「MOTOWN」。
さて、読むぞーーーー




ちなみにゴスペル・初期ソウルではほかにこんなの聴いてみましたメモ

Soul Stirrers
Louis Jordan

Billy Ward & His Dominoes

Fats Domino
Chuck Berry
Bo Diddley

後半はもうロックンロールのハシリみたいなやつですね。
ボディドリーお気に入りです。ファッツドミノに共感をおぼえます。

つづく

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