それがTHE BLUE HEARTSというバンド。
たまたまカーステレオから流れてきたこのバンドは、当時中学生だった僕には、本当に衝撃的でした。
当時はインターネットもライブDVDもないし(そもそもライブってものも知らなかったし)、バンドメンバーの姿も楽器なにやってるのかも何もかも分からなかったけど、本当に爆発したみたいな気持ちになったんだよなー。
それまで音楽を聴く趣味もぜんぜんなかったし、学校で友達に音楽の話をされても全く興味を持ってなかったのに(テレビの話ばっかりしてた)、すぐに親にバンドの名前を聞いてCDをレンタル。
当時うちにはMDコンポもなかったのでカセットテープにダビングして、学校から帰ってきたあとは、それこそテープがすり切れるくらいに聴いてました。
このころ聴いた曲は今でもはっきりと思い出せるし、たぶんこれから先も頭から消える事はないんだろうなって思います。
当時ブルーハーツはもう解散していたから、まわりに聴いてるやつなんて誰もいなくて、聴いてる僕を見た両親も「そんな古いの聴いてないでテレビでやってるやつを聴いた方が学校で話も合うよー」なんて言ってたくらいの時期。
でも、もう本当にこれしか頭にない、くらいの時期でした。
中学生の頃くらいしか味わえないんだよ。
理解ができないくらい、めちゃくちゃ大きな存在として音楽を感じる事ができるっていうのは。
歌詞の意味なんてほとんど分からないんだけど、とにかく背筋がぞくぞくして止まらなくて、「すげー!」しか言えないような。
きっと今はじめてブルーハーツに出会っていたとしたら、そんな気持ちにはなれなかったかもしれないです。本当にあの歳で出会えて良かった。
だってこのころ、本当にブルーハーツの歌を神様だと思っていたもんね。割と本気で。笑
それからブルーハーツのメンバーが今はTHE HIGH-LOWSというバンドをやっているんだってことを知り、それもまたレンタルしてきてテープにダビング、アホみたいに聴きまくる、なんてことをやってるうちに僕も高校生になりました。
それで、生まれて初めてやったアルバイト(田舎のゴルフ場で時給650円とかだった)の給料で、生まれて初めて自分でCDを買いました。
それが、ブルーハーツの初期3部作『THE BLUE HEARTS』『YOUNG AND PRETTY』『TRAIN-TRAIN』がボックスになったアルバム。6,000円。
もちろんレンタルで三枚ともテープにして持っていたし、バイトをはじめたせいでお小遣いも貰えなくなっていた当時の僕にはめっちゃくちゃ高い買い物だったけど、帰り道は嬉しくてしょうがなかったなー。
その思い出のCDはいまでもCD棚にしっかりと収まっていますが、開けてみると歌詞カードがぼっろぼろ。今じゃ考えられないような取り扱いをしてたんやと思います。歌詞カード足で押さえて、ちっちゃいラジカセの前に座り込んで聴いてたんだもんね。笑
『リンダリンダ』とか、本当に宇宙で一番すごいラブソングですからね。
そうやって中学高校と聴き続けたブルーハーツの歌は、大学生になっていろんな音楽を知って、ライブってものがあるってことに気がついてからも、やっぱりどう考えても僕の中では一番。
一度もみたことないのに、それが分かるくらい圧倒的なんです。
昨日でも明日でもなくて、今日。今。
どんなにぼろぼろになっても、あなたにしか出来ない事があるよ。
自分の好きな事を、好きな人と、思いっきりやろう。
聴いてたらこういう言葉が自然と頭に浮かんできて、パンクって優しいんだなって心から思うもの。
こういう風に思ってる人は絶対に世の中にめちゃくちゃたくさんいるんだろうなー。
それを一つのバンドがやってのけて、そんでもって今でもシーンの最前線でロックをやってるかと思うと、一人の人間としてワクワクが止まらないんですよね。
もし、これを読んでくれた方の中にまだブルーハーツを聴いた事がない人がいたら、ぜひ一度歌詞カードを読みながら聴いてみてほしいな。
もしそれで少しでも自分の中でなにかが動いたと感じたなら、きっと僕とも仲良くなれると思います。それはどっちでもいいけど。笑
おわり。
次回はthe pillows?笑
これだけは聴いてほしいなー。
「ブルーハーツより愛をこめて」。
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